「フセイン処刑」について

【ワシントン＝貞広貴志】イラクの元大統領フセインの死刑執行について、ブッシュ米大統領は２９日、「イラクでの暴力を止めるものではないが、イラクの民主化において重要な節目となる」とする声明を出した。
（2006年12月30日14時42分  読売新聞）

以上、読売新聞より引用させていただいた｡

様々な批判､異見はあろうが、

私は、新生イラクの英断だと考える。

たとえば､宗派対立の更なる激化を懸念して、

死刑執行を躊躇したり、停止していては

イラクにおける「法の支配」は
永遠に実現し得ないであろう。

新生イラクが、
真に法治国家として生まれ変わるためには

その象徴としての「フセイン処刑」は
急がれて当然であったと言えよう｡

イラクの苦難は今後も続くであろうが､

死者は再び甦ることはない。

フセインに象徴される「独裁」への後戻りは
もう決してない筈である｡

後世、この死刑執行という「決断」が
歴史的英断であったと

振り返れる日が来るように

イラクは速やかに平和と安定の構築に
全力を傾注せねばならない｡