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新著「句集 京都抄」の初版刊行日が9月14日と決まった。
↓詳細
http://www.taiyo-g.com/shousai27n.html
以下は、著者「あとがき」より、一部引用。
「京都人は、京都を知らない」と言われる。
数多の文化遺産が身近にありながら、敢えて訪れる地元京都人は極めて稀で、よほど観光客の方が知識も豊富に持っている、
という意味である。
清水寺や金閣寺などの著名な仏閣や名所旧跡にも、「小さい頃に、遠足で行ったきり・・・」などという京都人が結構いるものなのだ。
「いつでも行ける」という気楽で贅沢な立場が、「何十年も行ったことがない」ということに繋がっているのである。
実は私もそんな「京都を知らない京都人」の一人であった。京都に生まれ育ち、京都に永らく暮らしていながら、これまで私も、地元京都の文化遺産に余りにも疎遠であったように思う。
この約三年の間、地元京都を一人の観光客になったつもりで、一から訪ねなおしてみようと思い立ったのは、以上のような自省の念に駆られたからであった。
観光客のように、京都ガイドブックを買い、見どころを予習し、カメラを片手に、連日のように私は地元京都を見て廻った。
この句集「京都抄」は、その折々に詠んだ句の中から自選し、その時々に撮影した写真を添えて、編集したものである。
思えば京都は、一千年余の古都であり、日本語が生まれ、育まれた地と言っても過言ではないであろう。
京言葉・京都弁は永らく標準語であったのであり、「俳句歳時記」にしても、元々は「京都の歳時・季感」を基本に編まれたものであったのだった。京都は日本語の故郷、季語の故郷である。
俳句作者にとって、京都に生まれ育ち、京都に住まう幸運を改めて自覚せねばならないところである。
この句集「京都抄」で採り上げたのは、京都の数多の文化遺産のほんの一部である。これからも京都を「詠み歩き 撮り歩き」第二集、第三集・・・に繋げて行きたいと考えている。
・・・・・「著者あとがき」より。
↓「京都抄」の内容。
《目次》
祇園祭
大文字
清水寺
知恩院
東山 比叡山
法然院
時代祭
嵐山 嵯峨野
祗園
先斗町
賀茂川 鴨川
川床
錦市場
河原町 木屋町 寺町 四条
西陣
京町家
本能寺
高桐院
鞍馬 貴船
古御所町日乗
あとがき
著者紹介